瀬利優彰Jazz Quintet@DOXY

自己のリーダーバンドの3rd Live。
相変わらず、スタンダードをやらないマニアックな選曲（笑）
年齢構成、それぞれのバックボーンも様々なメンバーが織り成すアンサンブルと、お互いインスパイアされ重なり合っていったり駆け引きをしたりするサウンドがこのバンドの特徴。

優れたテクニックは表現力を高めるために有効だが、それが全てではあまりにも悲しい。
どこまでできているか、と思う点もあるが、曲中の抑揚や、アドリブの起承転結をすごく大事にしたいのだ。
譜面をホイっと渡されて、やっつけ仕事のように演奏して出来がいい。
これが、自分が経験してきたジャズの世界では常識。
そうなんだろうが、もう少しお互いのコミュニケーションを高めて、より良い演奏がしたいなぁ。
そう思うので、このバンドでは１～２ヶ月に１回は、必ず集まって一緒に音を出す。
その成果が、今回のLiveではかなり形になったのではないだろうか。

何より、来ていただくお客様にリピーターが多かったのが嬉しかった。
また、フルート奏者の永井典子さんが聴きに来てくださったのも嬉しかった。
典子さんのフルートは素晴らしく、いつか機会があれば一緒のステージに立ちたいと願う。


瀬利優彰Jazz Quintetの素晴らしいメンバーを紹介しよう。



ピアノ、渡辺ショータ。 若手伸び盛りのピアニスト。
音使い、アドリブの抑揚、表現力など、この歳で既に完成されてるのでは？と思うくらい、大変素晴らしい。
オリジナル曲『Painter』の世界観も秀逸！



トランペット、大森美紀。
間を生かしたアドリブと柔らかいトランペットの音色が彼女の持ち味。
曲のストックが多いのも意外な点。
持ってくる曲が、バンドに素晴らしいエッセンスを加える！

ベース、肥田博隆。
淡々としているように見えて、実は人情に厚く誠実な男。
別のバンドでも、一緒にやる機会が多いメンバー。
時折繰り出すアルコの音色に、人柄が表れているように思う。



ドラム、倉知誉。
ja+NKでも一緒に活動する彼のドラム。
音量は出さなくとも、しっかりバンドサウンドのボトムを支えてくれる。
永年のドラム経験で得た知識と感覚によるものだろう。

（以上、メンバー名については敬称略）

Set List
1st
Eye Of the Hurricane(＋α)
Jinrikisha
夢はひそかに
Ana Maria
D Minor Mint

2nd
A Clear Thought
Dolphin Dance
Painter(Composed by S.Watanabe)
Chan's Song
Pent Up House

Encore
There Will Never Be Another You

次回このバンドのLiveは、
昼の部： 9月 7日（日）に春日井市のCafe Comodoにて14:00から。
夜の部：11月23日（日）に栄のDOXYにて19:30から。

瀬利優彰Jazz Quintetは、昼と夜の両方聴きに来て、完全に聴いたことになるのだ。
もっと多くのお客様に聴いていただいて、バンドサウンドをより成長させたいと思う。




オマケ写真。
フロント二人の、静と動の対比がくっきり表れた１枚。
お客さん撮影によるもの（笑）